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ディスプレイの中の現実と、目の前の空想 - The facts in the display, and the virtual in person -

*English follows Japanese ちょうど先週末のこと。各種企画を終えてバーで一息つきながらその日の終わりを迎えていた時、ふと気づくとカウンターの並びで皆一様にガジェットの画面に釘付けになっていました。薄暗いバーのカウンターで、ぽーっと液晶の光に顔が浮かび上がるのを見ていると、笑顔であったり、難しい顔をしていたりと様々です。ただ、同じなのは画面を見ながら、ときおりグラスを口に運ぶということくらいでしょうか。 はじめは、こういったカウンターバーでも目の前のリアルよりも画面の中のバーチャル世界から離れられない時代かと思いましたが、考えてみると今や現実はディスプレイの中にあるのかもしれません。 バーでお酒や、珈琲などを口にしながらバーテンや、馴染みの人、時に知らない人とはなす他愛もない会話をするというのは、ある種非現実的な時間であるともいえます。一方で、ディスプレイの中では、仕事であったり、家族や仲の良い友達などの情報が溢れているわけで、そちらのほうが現実というにふさわしいのではないかと思います。もちろん、生活様式や仕事内容によって千差万別だとは思いますが、月曜日から金曜日まで朝起きて、オフィスに行き、デスクワークをして帰るような仕事をしている場合、少なからず現実の時間の多くはディスプレイの中にあると言っても過言ではないでしょう。私自身もこうしてブログをパソコンで書いていますし、朝の新聞も最近では電子版。移動中はポッドキャストにてニュースのチェックをしたり、メールのチェックをするわけですから、現実は、ディスプレイの中にあるタイプの人といえそうです。 そう考えてみると、携帯電話をもたずに珈琲一杯、ワイン一口をカウンターで楽しむ時間はなんとも言えない現実逃避の空想世界と言えるのではいかと思います。ちょっとした旅行では手元にガジェットを置くような時代、意外に近場のお店や近所の散歩のほうが現実からの距離が離れた旅になるのかもしれません。 テクノロジーと便利さがもたらたした、新しい時間と場所との付き合い方を見なおしてみてはいかかがでしょうか? Just in the last weekend, I enjoyed a relaxed time at a bar after making some plans of business.  T